イルカ療法
イルカ療法が医学的にも認められているようです。
岡山では「ドルフィンレイアー」で、イルカと触れ合うことができます。
いるか療法で、うつが改善。 軽度から中等度のうつ症状がある患者30人を2グループに分け、サンゴ礁の海でいるかと泳ぐ治療法を2週間行ったところ、いるかなしで泳いだだけの場合と比べ、うつの改善の度合いがより大きかった。英国のグループによるこの研究は、英国医学雑誌2005年11月26日号に報告された。
■サンゴ礁の海で
この研究は、中米ホンジュラスにある、サンゴ礁で有名な島で行われた。軽度から中等度のうつ症状がある患者30人を、米国やホンジュラスなどから募集し、ランダムに15人づつ2グループに分けた。
第1のグループは、いるかと一緒に泳いだり遊んだり世話をしたりする「いるか療法」を、一日1時間、2週間行った。第2のグループは、サンゴ礁の海で泳ぐけれどもいるかを使わない「対照療法」を行った。治療期間中は、抗うつ剤の投与を行わなかった。
■「いるか療法」で改善大
うつ症状についての検査得点を、治療の前後で比べた。すると、どちらのグループでも、治療後のほうが治療前よりも改善していた。けれども、うつ症状の改善の度合いは、「いるか療法」群のほうが「対照療法」群よりも大きかった。
いっぽう、「不安」に関する検査得点は、二つのグループで同じように改善していて、グループによる違いはなかった。
こうした結果から研究グループは、自然の中での動物とのふれあいを通じた全人的なアプローチに基づく、いるかを用いた動物療法が、軽度からの中等度のうつ状態に対する有効な治療法であると結論している。
■過大評価が問題
ところでこの研究では、うつ症状やその改善の度合いを、調査票に対する参加者自身の回答に基づいて判定している。したがって研究の最大の問題は、「いるか療法」群では、うつ症状の改善の度合いが、実際以上に過大評価されているのではないかという点にある。
この点を意識して研究グループは、対象者に対して、参加するのはあくまで研究であることを強調し、うつの改善を期待しないよう説明することで、「いるか療法」の効果が過大評価になるのを避けたと説明している。
とはいえこの研究は、参加者をホンジュラスのサンゴ礁の島に2週間滞在してもらう形で行われている。日常生活の場を長期間離れてわざわざ参加する以上、参加者が「いるか療法」に大きな期待を寄せていたと考えるのは自然だ。
けっきょく、「期待通り」に「いるか療法」に振り分けられたグループでは、「対照療法」に振り分けられて「期待はずれ」だったグループと比べて、うつ症状の改善を実際以上に過大に申告した可能性を、否定することは難しいだろう。
むしろ結果としてよりはっきりしているのは、どちらのグループでもうつが改善している点だ。南のサンゴ礁の島に2週間も滞在すれば、いるかがいてもいなくても、心の健康に効き目があるということではないだろうか。
研究デザイン ランダム化比較試験。
出典 Antonioli C, et al. Randomised controlled trial of animal facilitated therapy with dolphins in the treatment of depression. British Medical Journal 2005;331:1231-.
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